部屋の音を防ぐ、防音工事
先日、現場確認に行ってきました。
その中でちょっと変わった工事のご紹介です。
眠りが浅く隣の音が気になる人向き、防音工事
防音工事と聞くと、すごく大掛かりな工事のようにも聞こえますが、
今回のは、新築住宅でも要望に応じて行われる比較的一般的なものです。
私たちの家づくりでお話すると、
外部からの音は、気密性が非常に高いため、よほどの騒音ではない限り音が気になってしまうことはごくわずかです。
代わりに、内部の音が気になってしまうこともあります。
そのときに行うのが防音工事です。
2種類のものを組み合わせて、防音します。
音の発生源から遮る、遮音
黒い部分が遮音するシートです。密度が高いほど音を遮る能力が高いです。
音の発生源がこのシートの壁の裏側にあります。
(奥に見える白いのは、吹き付け断熱材です。)
音を吸収する、吸音
壁の中の綿みたいなものが、音を吸収する吸音材です。
さきほどの黒い部分の裏側に吸音材を詰めておきます。
今回は、石材を綿状に加工した、ロックウールを使いました。
重量が重いほど、防音性能が高いです。
(実際は、周波数が関係しており、重い音・軽い音によって対応する素材が変わります)
シアタールームやピアノルームなども出来る
これまでの考え方を基に応用すると、しっかりとしたシアタールームやピアノルームなど様々なお部屋がつくれます。
例えば、シアタールームとしてつくる場合には、遮音ばかりではなく、
音響を考慮して吸音とのバランスが必要になりますし、
ピアノルームで騒音を外へ出したくない場合には、遮音を強化して音を室内に留める工事になります。
(練習中の音をきちんと確認しながらの使用となる場合は、やはり音響を考慮するほうが望ましいです)
以前、ハウスオーナーさまの依頼でおつくりしたシアタールームです。
(ソファーや音響設備はハウスオーナーさまの私物です)
ソファー背面の黒い模様が音響を調整する吸音面です。
お馴染みの音楽室で見る穴のあいた壁と同じような考え方です。
まずはどんな風に使いたいか教えてください
このように、防音工事といえども目的や使い方によって、工事の種類や材料、価格も変わってきますので、
まずは、どうしたいか、希望を教えてもらえたらと思います。
分からないことは、お気軽にどうぞ。 山下
宮崎市の注文住宅設計・施工
山下住宅